嫌われそうなことを言う

テキスト系のサイトとかで、基本がわかってない人がいますね。

もうとりあえず侍魂みたいにしよ、とか思ってんのね。
やっぱりああいうサイトの日記って、
面白い出来事が描かれているでしょう。
んで、その出来事だけに目がいってしまってんの。

だから、真似するやつも、面白かった出来事書いとけ、
みたいな感覚で、ただただ書いてるんだよね。

そうじゃないと、僕は思うわけですよ。
あんまり面白くない出来事でも、
書き方ひとつで全然変わってくるんです。
まぁそんなことを僕が言っても説得力のかけらもないですが。

最近僕が見た、出来の悪いものを紹介しましょう。

文頭でネタフリをするわけです。

「今月僕はヅラの取れる人を見ました」

薄々感じるかもしれませんが、ここが既に悪いんです。
なぜなら、ヅラが取れるという事象は話のオチに当たるからです。
これ以上のオチを用意するのは容易ではありません。
これをフリで持ってくると、見てる側としては、
なぜヅラが取れたかという、その理由に期待しますね。

「ひとりのおじさんが駅のホームを歩いていたんです」

大方の人間はここで、
ああ、このおじさんのヅラが取れるんだなぁ…。
と思いますよね。
果たして本当にそのような内容なのでしょうか。
もう少しその文章を読み進めていきましょう。

「そのときとても強い風が吹きました」

うわ、すっごい嫌な予感ですね。

（*何行分かの空白）

凄いひっぱってます。いよいよオチです。


「なんとおじさんの頭から髪の毛が離脱！！」
（*フォントサイズ6）


なんじゃそりゃーーーーーー！！！！！！